かのくらかの

かのくらかのが送るかのくらかの。と言われたい。娯楽感想日記。

Fallout4がとまらない

FO4はじめてます。FOはじめてです。
でもSkyrimは少ししてたのでだいたいわかるです。
銃らくちんV.A.T.S.らくちんコンパニオン無敵らくちん!
そしてSkyrimのときと同じく開錠が楽しい!ターミナルは楽しくない…
で、Skyrimのときもそうでしたけどメインほったらかしでマップうめうめ。
順調に将軍になって寝袋を敷き詰める毎日。
コンパニオンはパークめどに交代していて、
メカとミニッツメンのパーク取得して、ケイトさんのイベントが遠くて断念してパイパーさんに乗り換え。
ストロングさんは開錠するたびに怒りの目を向けてきていつ背後から襲われるか不安なのでお留守番。
メインは探偵助けて思った以上にシブいナイスガイで連れまわせるのかしらとドキドキしてます。

しっかしこれだけ遊んでまだレベル29とは…いつ終わるのだ…

だから、時間かかる感想書いている場合じゃねーのです。
読書も新作は中断して、キノの旅復習したり、ニンジャスレイヤーの一部読み直してます。

いいよね一部。
といっても三部はじめまでしか読んでませんが、ナンシー=サンとのタッグが好き。
ガンドー=サンよりもね。
スゴイ級だけどダイダロス=サンには負けるし毎回体張るしで二部よりも好きです。

開設時は三部を1話ずつ感想書こうと思ったけど始める前に挫折したし、まあ忍殺は気にせず読み進めても良いかも。

だから、ブログは飽きたわけでもないし、さっさと書いて新しいラノベ読みたいけれど、連邦が私を待っているのです。

スレイヤーズ 02 アトラスの魔道士 感想

ストレートな前作から変わって、政争含めた3すくみな街中のしがらみ劇。

ただ謎というほど深いものではなく、まあ驚きもそんなに。
ラストはえー?という意味ではちょっと意表をつかれたような。

リナたちが基本後手後手で、罠らしい仕掛けもわかった上で踏みに行く感じが爽快感を削ったのかな?
リナは賢いのに十全に活かせないという…。テンポも落ちるし。

風魔法で防音とか潜水とか要所要所の小技はかなり好みでした。
古典的な黒魔法といい、作中のちょっとINT高めな部分が上手く出たかな?

反面ガウリイ君は読者への知識供給のためにかなりおバカになっちゃって…申し訳ない…。

戦いは今回も上位メインディッシュを魔族が牽引し、あれ?この作品は人間はもう相手にならないレベルなのかな?と少し不安げですね。
リナたちの性格から言って人間ばっかとも戦いそうに無いですけど、魔族相手ばっかりはアストラルサイドの性質から魔法の幅狭まったり、強敵ぞろいそうでどうなるかってところです。

題材的にヒット度は落ちましたが、それでも楽しく読めたので星3つです。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 06 感想

うん…
普通、かな。
構成としては4巻のような各方面からの短編集。

1章

加奈子氏のコスプレ再び。
いちおーあやせ氏フラグの話、でいいのかな。
加奈子氏のお話はつまらなくは無いのですが、本筋に絡まないのでちょっとなー。
そんであやせ氏との絡みも本筋にあまり絡んでこないので、ゲームの寄り道とか小さい実績解除みたいな、やらなくてもいいおまけ要素に感じます。

…あやせ加奈子がきりりん氏を受け入れられる土壌を作っている積み重ね期間なのかな?

2章

チラチラ麻奈美 あやせラインが垣間見えますがどうなるや。

きちょうな赤城氏との男子高校生の日常パート。
瀬菜氏のおかげか赤城氏が出やすくなったか、京介氏が年下の女子とばっかりつるんでいる違和感を緩和してもらえます。
内容はシモいですが。

3章

バジーナ氏の素顔回
好感度がすでにMAXというのにうんうんと同調しながら拝顔。
…最近、内容はしりませんが山田エルフ先生のアニメデザインがドヒットだったのでそれ系がよかったんですが…
制服のせいか、ちょい地味ですよね。
瀬菜氏といい、地味めなデザインが多いのかな…?
挿絵で浮かんだのが、藤崎詩織でした。
もっとお嬢様お嬢様を期待したけど、アニメのキャプチャみるとまだ期待できる!はず!

あとねー…やっぱり00この時期なのねー…ということはもう10周年でねー…釘宮も10歳歳をとったのかと思うと…

これでバジーナ氏の私的な交友関係がごく狭いことが確定しましたが、残念でありますね。そんなに友達少ないキャラばっかにしなくてもいいじゃん…。

4章

アメリカ編の補足。
文章量は少なかったですが、前回で過不足無く書けていたと思うので、蛇足かなー。
再戦で直に応援させちゃあ前回が台無しだと思ふのでした。
リアの行動動機ももろもろあまり納得感ありませんし。

なお元気な褐色少女と言えば今はポケモンのマオさんな時代なのでデザイン上書きされて読みました。

総評

バジーナ氏の重要パートがあるものの、他が引っ張り星2。
ただ、モデルを知ってると楽しめる領分が多そうなので、秋葉原などを知ってるならもっと上がるのかな?
次巻への引きはあるものの読み飛ばしてもOKな気がする。

吾輩は猫である 感想

吾輩は猫である。名前はまだな

っっっっっっっっっっっがい!!!!!!!!!

長い長い!
下調べしなかったのも悪いけれど!
一作品で約3冊分とは知らなんだ!

吾輩は猫である - Wikipedia

ページ数 上290、中238、下218

道理で読んでも読んでも終わらないわけだ…。
物理的に厚みが無いテキストデータの盲点でした。

図書カード:吾輩は猫である

いや、吾輩は猫であるって有名だし、題材的に一発ネタの短編~中編という先入観がありました。
事実、猫分量で言えばこれ当たってるんですけれど…。ちょっと漱石先生に怒り抱いたよ?ちょっとね。

草枕がどーしても読み進められなかったからジャンル変えてみたら結局夏目先生に収束した感。

流れ(想像)

  1. 吾輩は猫である
  2. 好評
  3. 続き書いて
  4. じゃあ先生は苦沙弥としとこう
  5. 猫「応援ありがとう!」
  6. でも連載化考えてなかったし、人間の話を猫が見ていることにしよう。
  7. もう人間の話でいいよね。
  8. もう終わらそう。どうしよう。ありがたいありがたい。

そんな感じです。
この作品、名前だけは知っている人も多そうなあのホトトギスの掲載作品なんですねー。しかも処女作。

変遷

で、各章が連載ということで、一章は作品としてまとまっていると思うんです。
それから連載することになったのか?急に先生に名前が付きだして、吾輩が読者を意識するメタがぶちこまれます。

それからは先生の周りを中心にして、金田家の色恋沙汰、先生と落雲館の生徒たちの闘争、そして作中でつまらないと言われながらも延々続けられるバイオリン物語!!

金田家まではまだ猫として潜入することで金田家の内部事情を探偵する2人称として成立していました。
しかし学校編からはもう先生を主人公とした狭い範囲での3人称視点となりましたね。

猫である。必要は。

確かに猫視点から見た俗世で、人がわざわざもろもろ不自由に生きていることの滑稽さを描いたり、皮肉っていることには大いに成功していると思います。
でも、想像ですけど、その類の属性って漱石先生自体が持っていると(現代の)読者は諒解している気がします。
なので、猫ではなく人に語らせると、人が人を語る滑稽さはありますが、まあまあ普通に受け入れられるんじゃないかな。猫でストンと行っているんだからちとひねりすぎか。

先生の家庭を一歩引いて俯瞰するこの感じは再考すると読んだ記憶がないのでやはりアリなのかな?

でもねー、最低限あきらめないで欲しかったかな。
後半のここは「先生とうとう投げおったか!」と思いましたよ。

 吾輩は猫である。猫の癖にどうして主人の心中をかく精密に記述し得るかと疑うものがあるかも知れんが、このくらいな事は猫にとって何でもない。吾輩はこれで読心術を心得ている。いつ心得たなんて、そんな余計な事は聞かんでもいい。ともかくも心得ている。人間の膝の上へ乗って眠っているうちに、吾輩は吾輩の柔かな毛衣をそっと人間の腹にこすり付ける。すると一道の電気が起って彼の腹の中のいきさつが手にとるように吾輩の心眼に映ずる。せんだってなどは主人がやさしく吾輩の頭を撫で廻しながら、突然この猫の皮を剥いでちゃんちゃんにしたらさぞあたたかでよかろうと飛んでもない了見をむらむらと起したのを即座に気取って覚えずひやっとした事さえある。怖い事だ。当夜主人の頭のなかに起った以上の思想もそんな訳合で幸にも諸君にご報道する事が出来るように相成ったのは吾輩の大に栄誉とするところである。

読心術!!
毛で腹をこするだけで腹のうちがわかってしまう!!
いつ心得たなんて、そんな余計な事は聞かんでもいい!!
なんだろ、9章の終わりに来てもうノリで無視しきってもいい事柄を強引に都合つけたこの仕打ちに大いに感に入ってしまいました。愛すべき吾輩と漱石先生よ。

時代、面白い

なんだかんだ言って明治時代の小説です。漱石先生苦沙弥先生ともに一般的とは言いがたいでしょうが、世俗の事柄を垣間見れることは面白かったですね。
海外知識もふんわり入り込むのもまた一興。
このあたりは文明開化で和洋が折衷していて面白いです。…夏目漱石周辺以外の古い本読みませんけど。

子供の扱い、気になる

苦沙弥先生には三人の娘が居る設定ですけれど、扱いがぞんざい、に描かれていて、この時代の夫なんてそんなものかと思ったんですけど、夏目漱石が年頃の(主人公の)娘を書くとどうなるのかなぁということが気になりました。
その父親がどんな心境になるのやということが気になります。
そんな作品ありますかね?
実娘が居たはずなんで、それ込みで気になりますよね。
まあ発端はこころのあれな娘さんの描写な気がします…。親の気持ちが知りたい。かな?

Help me, めーてい

しっかし全体的に読むのがしんどい。
ラノベ脳には硬さがつらい。
草枕ギブアップからのこちらで想定外な話の流れで、想定外な話の分量で。
でも読めたのは、なにはなくとも迷亭君のおかげですよ。
迷亭君が面白い話を持ってきて、迷亭君がつまらない話を面白おかしく彩り…。
もうね、恋する乙女のようにとは言いませんが、悟空を待望するクリリンのように迷亭君の登場を待ちわびていました。
浴場~落雲館は禁断症状含めて本当に…つらかった…迷亭君来て…。
その後迷亭君を持ってしてもバイオリンはつらかったのですが。
先生が堅物担当、迷亭君が諧謔?担当としっかりと属性が別れていたことが功を成していましたかな?先生がわかったふりをすることがさらにポイントを稼ぐ。

とかくこの小説、全体を通せば、先生を通して迷亭君を楽しむ8割、吾輩を楽しむ2割のそんな小説な気がします。
寒月・東風君らもいいのですが、やはり両先生との絡みによる相乗効果が大きい、大きい。

迷亭君の話はどれも面白いのですが、終盤ということで記憶に残りやすい未来記の話を引用。

「そう云う知己が出てくると是非未来記の続きが述べたくなるね。独仙君の御説のごとく今の世に御上の御威光を笠にきたり、竹槍の二三百本を恃にして無理を押し通そうとするのは、ちょうどカゴへ乗って何でも蚊でも汽車と競争しようとあせる、時代後れの頑物――まあわからずやの張本、烏金の長範先生くらいのものだから、黙って御手際を拝見していればいいが――僕の未来記はそんな当座間に合せの小問題じゃない。人間全体の運命に関する社会的現象だからね。つらつら目下文明の傾向を達観して、遠き将来の趨勢を卜すると結婚が不可能の事になる。驚ろくなかれ、結婚の不可能。訳はこうさ。前申す通り今の世は個性中心の世である。一家を主人が代表し、一郡を代官が代表し、一国を領主が代表した時分には、代表者以外の人間には人格はまるでなかった。あっても認められなかった。それががらりと変ると、あらゆる生存者がことごとく個性を主張し出して、だれを見ても君は君、僕は僕だよと云わぬばかりの風をするようになる。ふたりの人が途中で逢えばうぬが人間なら、おれも人間だぞと心の中で喧嘩を買いながら行き違う。それだけ個人が強くなった。個人が平等に強くなったから、個人が平等に弱くなった訳になる。人がおのれを害する事が出来にくくなった点において、たしかに自分は強くなったのだが、滅多に人の身の上に手出しがならなくなった点においては、明かに昔より弱くなったんだろう。強くなるのは嬉しいが、弱くなるのは誰もありがたくないから、人から一毫も犯されまいと、強い点をあくまで固守すると同時に、せめて半毛でも人を侵してやろうと、弱いところは無理にも拡げたくなる。こうなると人と人の間に空間がなくなって、生きてるのが窮屈になる。出来るだけ自分を張りつめて、はち切れるばかりにふくれ返って苦しがって生存している。苦しいから色々の方法で個人と個人との間に余裕を求める。かくのごとく人間が自業自得で苦しんで、その苦し紛れに案出した第一の方案は親子別居の制さ。日本でも山の中へ這入って見給え。一家一門ことごとく一軒のうちにごろごろしている。主張すべき個性もなく、あっても主張しないから、あれで済むのだが文明の民はたとい親子の間でもお互に我儘を張れるだけ張らなければ損になるから勢い両者の安全を保持するためには別居しなければならない。欧洲は文明が進んでいるから日本より早くこの制度が行われている。たまたま親子同居するものがあっても、息子がおやじから利息のつく金を借りたり、他人のように下宿料を払ったりする。親が息子の個性を認めてこれに尊敬を払えばこそ、こんな美風が成立するのだ。この風は早晩日本へも是非輸入しなければならん。親類はとくに離れ、親子は今日に離れて、やっと我慢しているようなものの個性の発展と、発展につれてこれに対する尊敬の念は無制限にのびて行くから、まだ離れなくては楽が出来ない。しかし親子兄弟の離れたる今日、もう離れるものはない訳だから、最後の方案として夫婦が分れる事になる。今の人の考ではいっしょにいるから夫婦だと思ってる。それが大きな了見違いさ。いっしょにいるためにはいっしょにいるに充分なるだけ個性が合わなければならないだろう。昔しなら文句はないさ、異体同心とか云って、目には夫婦二人に見えるが、内実は一人前なんだからね。それだから偕老同穴とか号して、死んでも一つ穴の狸に化ける。野蛮なものさ。今はそうは行かないやね。夫はあくまでも夫で妻はどうしたって妻だからね。その妻が女学校で行灯袴を穿いて牢乎たる個性を鍛え上げて、束髪姿で乗り込んでくるんだから、とても夫の思う通りになる訳がない。また夫の思い通りになるような妻なら妻じゃない人形だからね。賢夫人になればなるほど個性は凄いほど発達する。発達すればするほど夫と合わなくなる。合わなければ自然の勢夫と衝突する。だから賢妻と名がつく以上は朝から晩まで夫と衝突している。まことに結構な事だが、賢妻を迎えれば迎えるほど双方共苦しみの程度が増してくる。水と油のように夫婦の間には截然たるしきりがあって、それも落ちついて、しきりが水平線を保っていればまだしもだが、水と油が双方から働らきかけるのだから家のなかは大地震のように上がったり下がったりする。ここにおいて夫婦雑居はお互の損だと云う事が次第に人間に分ってくる。……」 「それで夫婦がわかれるんですか。心配だな」と寒月君が云った。 「わかれる。きっとわかれる。天下の夫婦はみんな分れる。今まではいっしょにいたのが夫婦であったが、これからは同棲しているものは夫婦の資格がないように世間から目されてくる」 「すると私なぞは資格のない組へ編入される訳ですね」と寒月君は際どいところでのろけを云った。 「明治の御代に生れて幸さ。僕などは未来記を作るだけあって、頭脳が時勢より一二歩ずつ前へ出ているからちゃんと今から独身でいるんだよ。人は失恋の結果だなどと騒ぐが、近眼者の視るところは実に憐れなほど浅薄なものだ。それはとにかく、未来記の続きを話すとこうさ。その時一人の哲学者が天降って破天荒の真理を唱道する。その説に曰くさ。人間は個性の動物である。個性を滅すれば人間を滅すると同結果に陥る。いやしくも人間の意義を完からしめんためには、いかなる価を払うとも構わないからこの個性を保持すると同時に発達せしめなければならん。かの陋習に縛せられて、いやいやながら結婚を執行するのは人間自然の傾向に反した蛮風であって、個性の発達せざる蒙昧の時代はいざ知らず、文明の今日なおこの弊竇に陥って恬として顧みないのははなはだしき謬見である。開化の高潮度に達せる今代において二個の個性が普通以上に親密の程度をもって連結され得べき理由のあるべきはずがない。この覩易き理由はあるにも関らず無教育の青年男女が一時の劣情に駆られて、漫に合※(「丞/犯のつくり」、第4水準2-3-54)の式を挙ぐるは悖徳没倫のはなはだしき所為である。吾人は人道のため、文明のため、彼等青年男女の個性保護のため、全力を挙げこの蛮風に抵抗せざるべからず……」 「先生私はその説には全然反対です」と東風君はこの時思い切った調子でぴたりと平手で膝頭を叩いた。「私の考では世の中に何が尊いと云って愛と美ほど尊いものはないと思います。吾々を慰藉し、吾々を完全にし、吾々を幸福にするのは全く両者の御蔭であります。吾人の情操を優美にし、品性を高潔にし、同情を洗錬するのは全く両者の御蔭であります。だから吾人はいつの世いずくに生れてもこの二つのものを忘れることが出来ないです。この二つの者が現実世界にあらわれると、愛は夫婦と云う関係になります。美は詩歌、音楽の形式に分れます。それだからいやしくも人類の地球の表面に存在する限りは夫婦と芸術は決して滅する事はなかろうと思います」 「なければ結構だが、今哲学者が云った通りちゃんと滅してしまうから仕方がないと、あきらめるさ。なに芸術だ? 芸術だって夫婦と同じ運命に帰着するのさ。個性の発展というのは個性の自由と云う意味だろう。個性の自由と云う意味はおれはおれ、人は人と云う意味だろう。その芸術なんか存在出来る訳がないじゃないか。芸術が繁昌するのは芸術家と享受者の間に個性の一致があるからだろう。君がいくら新体詩家だって踏張っても、君の詩を読んで面白いと云うものが一人もなくっちゃ、君の新体詩も御気の毒だが君よりほかに読み手はなくなる訳だろう。鴛鴦歌をいく篇作ったって始まらないやね。幸いに明治の今日に生れたから、天下が挙って愛読するのだろうが……」 「いえそれほどでもありません」 「今でさえそれほどでなければ、人文の発達した未来即ち例の一大哲学者が出て非結婚論を主張する時分には誰もよみ手はなくなるぜ。いや君のだから読まないのじゃない。人々個々おのおの特別の個性をもってるから、人の作った詩文などは一向面白くないのさ。現に今でも英国などではこの傾向がちゃんとあらわれている。現今英国の小説家中でもっとも個性のいちじるしい作品にあらわれた、メレジスを見給え、ジェームスを見給え。読み手は極めて少ないじゃないか。少ない訳さ。あんな作品はあんな個性のある人でなければ読んで面白くないんだから仕方がない。この傾向がだんだん発達して婚姻が不道徳になる時分には芸術も完く滅亡さ。そうだろう君のかいたものは僕にわからなくなる、僕のかいたものは君にわからなくなった日にゃ、君と僕の間には芸術も糞もないじゃないか」

長くない?著作権切れてセーフか。
この個性の話はなかなか現代にも通じそうで面白いですね。

だれを見ても君は君、僕は僕だよと云わぬばかりの風をするようになる。ふたりの人が途中で逢えばうぬが人間なら、おれも人間だぞと心の中で喧嘩を買いながら行き違う。それだけ個人が強くなった。個人が平等に強くなったから、個人が平等に弱くなった訳になる。人がおのれを害する事が出来にくくなった点において、たしかに自分は強くなったのだが、滅多に人の身の上に手出しがならなくなった点においては、明かに昔より弱くなったんだろう。

LGBTポリティカル・コレクトネスが盛んに叫ばれ、個人主義らしきものが跋扈しうる現在、行く末が気になるものですが、息苦しいものを感じるのも事実です。
日本においては少子化も著しく、人の滅びも近いと見るか。

総評

吾輩は猫である」という小説で見ると、ブレッブレで星2つ。別の本としてわけてどうぞ。
でも夏目漱石のお話と見ると3つかな?
この本の正しい読み方は連載を読むがごとく一章ごとを分けて頭を切り替えて読むなり、好きそうな章のみを読むなりが必要だと感じました。
読み直すなら迷亭君が出るところだけ読みまうす。
そんな感じ。

迷亭君×先生のBLとかいけそう。

スレイヤーズ 01 感想

若者よ、これがラノベ

いやーもはや古典的名作スレイヤーズ。今更読みだしました。
ラノベに必要なものってすべて含まれているんじゃない?といやはや脱帽。

  • テンポのいい文章
  • 下半分の余白を感じられて良い(恣意的)
  • テンポのいい展開
  • スタートから天才の俺TUEEEできる要素盛りの主人公
  • メインは黒魔術だが剣士としても一線級と盛り盛り
  • 適度なリミッター(あの日&ショートソード)
  • フォント芸
  • あとがきで作者とキャラクターが対談(今回は同居・代返だけど)

読んでいて感動するようなスルスルさがいやー恐ろ面白かった。

知識

アニメ見てないけど有名作だからドラグスレイブとかちょっと唱えられるぐらい?あと石田。
あとヒーローズファンタジアというマイナーゲームしてたのでメインキャラぐらいは知っている。

リナ

15歳ってのにびっくり。そんなものだったっけ。
それに貧乳キャラなんすね。
文中では黒尽くしの装備と合わせて、イラスト化によってだいぶ良い感じに補正されましたね。

マジックアイテムごてごてやゴブリン語やオリジナル魔法とか、良いキャラしてます。
そして声は林原めぐみ補正がついているのでもう最強ですよね。

倫理観もほど良く高位者っぽいので悩まずサクサク。殺ク殺ク。

ガウリィ

こいつ全然しらないんですけど、馬鹿キャラだったのか…。
リナの歳と相まって保護者ポジションに入ろうとしてたり、リナに追いかけられる側だったりで結構びっくり。
リナの剣技の腕前も高いので、今後の見せ場の作り方に期待ですね。光の剣の鞘にならないかしら。
出力だけでいえばリナが持ってる方が強そうだし。

どちらかと言えば無知による解説を引き出す読者側ポジション。

ゼルガディス

こいつすごい。なにがすごいって、この文字種で一番覚えにくい並びしていると思うこと。
誤読は作中でネタにされていたことを確認。ネタにされすぎて覚えにくくなってるのかな?
ネタだと思ってたけど本当に覚えられなかった。

あと黒幕じゃなかった!石田なのに!
と思って今調べたら石田じゃなかった!グリリバだった!
そっかーだから黒幕じゃなかったんだー。

こいつも魔法剣士でなんだかガウリィくんかわいそう…。
シナリオ的に裏切りがなんだかなーでしたが人望とかもあって、見た目だけじゃない案外面白いキャラでしたな。
後腐れなく別れた感じだけど今後の絡みはどうなるのかしらん。

薄味な演出

軽快なテンポでさくさくお話が進んで、エンカント&バトルも回数が多いのにサクサク行きます。
その影響か、キメ場がちょっと弱いかな?

たとえば、

「竜破斬!」
魔王自身が大爆発を起こした。
これこそが竜破斬の力である。

リナが撃ったわけでもなく、効かなかったシーンではあるものの、街中で使えないような大爆発を起こす魔法の初登場シーンがこれである。「大爆発を起こした。」いや驚いた。凄いよ。

続いて、

「かーっ!」
ゼルガディスがしかけた。
青い火柱がレゾを包み込む。
が、それだけだった。

これ、今のはメラではない的メソッドで敵の強さを示すシーンで、後からこれが精霊魔術最強呪文のラ・ティルトだったと判明します。

作中で言及される攻撃系の魔法体系の黒魔術と精霊魔術の最強呪文が1巻で出揃うのも驚きでしたけど、このあっさり感。もう衝撃的すぎて降参。凄いの心境です。

最後に竜破斬超える重破斬、出しときます?
これはクライマックスを飾るため準備中から描写が盛り上げてくれるんでワクワクしました。しましたが、放つシーンはこんな感じ。

暗黒のエネルギー塊が迫る。
そして――
ズヴゥン!(引用者注:大フォント)
黒い火柱(?)が天を衝いた。

うん、潔い。

納得の解説

ラノベには珍しく編集部の解説が付いてました。
それによれば、このスレイヤーズは第一回ファンタジア長編小説大賞の、大賞該当作なしの中の準入選。
つまり、実質最高成績らしいです。
力量高い作品の中で、編集部が指摘するように、目を見張るような新しいイメージは確かに無かった。
正直に言うと、シナリオ展開自体はちょっと後半食傷気味でしたし、ラスボスと弱点も度肝を抜くほどでもなく、ノリで乗り切った感はあります。自分はキャラがよければそれで良いのでそこまで困りませんでしたが。
今後巻数が進む中で、よりよくなればいいですね。
まだまだキャラだけで言えば魅力的なストックがあることは知っていますし。

挿絵

あらいずみるい
私はあらいずみるいさんの超今風の画風が大好きなのですが、一巻の時点ではまだまだまだ。
新装版の表紙はかなりよかったので、早くそうなれーと願っております。

評価

うん、納得して4つ星つけられる。本当にライトなノベルで、息抜きに良いと思います。
ラノベの古典として読むにしても、今読むときついと増田で言われてたりしましたが、全然いけます!私は最新のラノベ読まないから参考にならないかもだけど!

この文体の軽いテンポが新人特有なものなのかちょっと心配になりましたが、改めて調べて、神坂一さん、初読書かと思ったら昔、DOORSの一巻だけ読んでました。
DOORSも面白かったので、文体は今後も保障できると思います。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 05 感想

妹も好きですが、(表面上)べたべたしない後輩も好きです。
なので、つまり、その……黒猫万歳。

お話は黒猫が高校入学して部活でゲーム作るぜ!
京介氏は高校3年生だけど一緒に部活入っちゃうぜ!

瀬菜さん

キャラ関係ないところですが、
4巻で赤城くんと一緒にゲーム買うところで趣味ばれしてたんですよ。
で、そのときは友人が似たような境遇でサイドストーリーとして仲良くやっているのが交わらない平行線で進行しているってのが仄めかされるのもいいかなー。
とか思っていたら次巻であっさり合流ですよ。
ダメとは言いません。が、閉じた狭い人間関係はあまり好きでないので広がりの芽を殺された形で一人がっかりしたり。

瀬菜氏自体はニュージェネオタク気味の腐女子、面倒くさいゲーマー。
微妙に委員長属性で面倒くさい(2度目)。
正直、あやせのオタ寄りコンパチキャラかな…?
黒猫を相手するためにあやせ氏ときりりん氏をまぜ合わせて味付けした感じ。
ヒロイン候補ではないのでなんですが、そんなに好きじゃない…。
かな? どうだろ。部活のせいで生もの扱いだしたらテンポがいろいろ悪くなるんでそこ控えてもらったらいいかな…?
だけど三浦&真壁コンビは悪くないので、多少は良いのか…?

あ、三浦さんも4巻のややモブかと思ったらがっちり新キャラとして出てきたので、そこも先の瀬菜と合わせてやっぱり閉じた世界を強く感じさせられました。あれもこれも前振りか…。


はい、ということでストーリーはそんなにですが、黒猫氏が可愛いシーンが多いのでよしです。
京介氏も友達扱いとは言え男女同室はまずいですよ。
そんな背徳的な自室シーンで寛いでうつむけで作業する黒猫氏が今回最大の萌えポイント。…萌えポイントて…
二人きりのときだけ兄さん呼びもずるいですね。需要にマップ兵器の供給です。
あとゴスロリより制服派なので良し!

なんだ、書くことないな。黒猫氏可愛かったで全部終わるなこの巻。

そうそう、きりりん氏はあっさり帰ってきましたね。はい。
京介氏は次巻以降妹嫌いを地の文でもだしたら流石に我慢ならんのでキモに命じるように。

…1巻であっさり戻ってきたってことはアンケート勝利だったのかな?

評価

男の部屋のベッドでうつ伏せ制服黒猫が最高に可愛かった。星4。
それだけでいいじゃない?


ラブリーマイエンジェルあやせたんこんな脈絡無いところで出てくるのかよ!?

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 04 感想

新章へ向けたネタ消化短編集。

そして!やったぜ!田村さん専用パート無し!
んー、嬉しい。気分文量が多く感じました。

一章

一章は絡めなかった加奈子の紹介。とあやせとの再スタート。あと黒猫がポイント稼いでいくー。

中身は…普通。かな。加奈子のキャラは珍しくもないし好みでもないので。
だから、見どころはプレゼント何にするか考えるメインキャラの絡みですよ。

二章

二章はきりりん氏と田村のおばーちゃん幼馴染との接触編。
まあね、メインはあくまでイライラきりりん氏なのでね。
黒猫とのあれやと違った萌え?よりイライラなので、そこそこよかありますが、行動がゲスーであかんやろって感じなので、行動ではなく心情を楽しむ。まだ過去が明かされてないので、どないでしょ。
あ、でもでもきりりん氏の極端さと田村氏の極端さが打ち消し合ってマイルドではあった。
だから二人の絡みならまた見てもいいんだけど、終盤のノーセンキューな絡みを知っている身の上ではげそー。

三章

ほいきた!
メイドよし!猫耳よし!大女に踏まれるのよし!ここまでひっぱった直截なデレよし!
ここにあやせ氏が絡めないのがなー。立場がなー。
お兄様属性はありませんがバジーナのチャット口調もいいですよね…
あと京介氏の我慢とお怒りの塩梅というか葛藤からの爆発がよかったです。今までのクライマックスのための激高と違って妥当性があると言いますか。それでもバジーナの面目気にするところとか。

ともかく、きりりん氏の扱いについては繊細なハンドリングで、すごーくうまいこと魅せているなと思いました。
どっちに振れすぎても危ういバランス感覚。

四章

うん…
新章へのプロローグ。
前章がミスリードを誘う風な構成はよかった。
正直、不意打ちでしたし。
ずっと一緒だと思ってたので、京介氏に感情移入的なシンクロしちゃいましたよね。
それにしても…五百万…
はい。骨子は良いとして内容はあんまり語るところないかな…。一緒にプレイシーンがよかったけど。
すれ違い続けさせる感じなので、見返すとああー…となっちゃうのかも。

あとがき

読者投稿でルート分岐。実際どれぐらいの影響度だったんでしょう?
正直ここまで素直に読むと、特に本書ラスト踏まえても黒猫ルート独走しそうなんですけど。
あーでも、この後の知識的に言うとやっぱ勝ったのかな。ただ、ラストを決めるんじゃなくて中間を決める的な。
自分は蓬莱学園とかの世代じゃないので、ええーって感じですね。まあ大なり小なりすべての作家と編集は読者の反応を伺っているでしょうけど。

クレイジーきりりん氏

一旦出番があれであれそうなんで、振り返りますけど。
きりりん氏、こんなキャラだった???
前巻の感想でも煽りひでーみたいなの書きましたけど、この巻もなー。
メルルイベントで狂ったように狂乱する(重言)きりりん氏。
あなたかなりこそこそしてませんでしたっけ…?
田村さん憎しで京介氏にかなりひどい仕打ちをするきりりん氏。
正直かなり引いた。
仲間内でのチャットで反省するでもなくひけらかすきりりん氏。黒猫氏に責任転嫁するきりりん氏。
どんびき。
ギャグシーンだけれど椅子で殴り(ここは黒猫もだけど)気絶するほどさらに殴りつけるきりりん氏。
あーもークレイジーすぎる。
次巻で一旦落ち着きそうだけど、すごいヤバかった。あとひとつやらかしてたらもう見切っていた可能性大。
暴力ヒロインだとかちゃちなもんじゃねー邪悪さですよ。
理不尽は売りではあるものの、節度が大変だよねと思いました。
るーみっくならここらへん平気なのにねー。

評価

三章のみで星3つ確保。
毎巻非常に良いシーンを持ってくる。ので、安定はしています。
良いストレートはあるし小気味よいジャブもサブキャラ連で出しているので、4行ってもいいんですけど、いいんですけど、なんでかな。3.9ですよね。
ただこの巻は見直すとしても3章以外は流し読みなので、今回、4にならなかった理由はそれかな。

とにかく!とにかく!!次巻が楽しみなので!すぐに読むよ!