かのくらかの

かのくらかのが送るかのくらかの。と言われたい。娯楽感想日記。

ネタバレを含みます。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 02 感想

これだけは最初に言っておきたい。
セル、それも第一形態ってそんなに興奮するものじゃないよね!?  

おはなし

夏コミ話からのあやせバレ→説得です。

ちょっと思ってたんとちがうあやせ

あれーあやせってこんなキャラでしたんですね…
激昂時が普通くらいと思っていたら、普段は重い信頼系キャラで、予想を裏切られました。
でも、これは、これで、よし、なんですが、シナリオの犠牲になりやすそう。
あとがきによるとやや作られた感ありそうですし。
でも、最後のメール、好きです。
今回はラスボスポジションだったので、今後に期待期待。

続けて無理が勝つ

さて、ラスボスあやせ氏はきりりん氏の親友でありながら、オタクを嫌う一般人ポジションですね。
前巻の父親も良くない趣味だと、父として止めていた。
あやせ氏はもっと一般的なオタクバッシングの権化ですね。
理解できず犯罪者の素質があり、実際事件も起こしていると考えている、アンチフィギュア萌え族(仮)ですかね。
女子中学生の生理的嫌悪感というワードも飛び出ます。
彼女の思想には一定の理解を示すことができて、きりりん氏との話し合いも平行線やむなし。

じゃあどうやって説得するかというと、あやせ氏が実例として挙げた幾つかの傍証が(偶然)誤りだったということを…父親から入手していく。
でもたとえが、誤りや未確定だとしても一般論と感情論を覆させられるべくもなく。
父親は18禁を突いたけどあやせ氏は兄妹モノってところを突いてくるんですよね。
ここまではなんか父親と同じ流れで、京介氏がかばった前回に対して、今回は、兄妹の話は神話として創作として歴史と文学があるという線で攻める。
うーん、どうなんでしょ。     現代の倫理観で過去を断罪することはだめでしょうけど、逆に過去の倫理観で現在を肯定することもそんなに良くないんじゃない?
で、そんなにしっくり来なかったんですけど、あやせ氏の折れどころはその京介氏の必死なところで、これもまあ説得力は下がったけど父親のときと似たような構図。
もっと戦うことができるんだけど、父親もあやせ氏もきりりん氏を思いやってるから妥協できる余地があるんじゃないかな。
KOじゃなくてTKO。みたいな。
だから、すっきりはしない。 でもそのおかげで最後のメールの味はあるんですけど。

巨悪に戦えとは言いません。が、2巻とも許されるための物語で、似た感じの進行だったこと、前回がもやもやがあるけど飲み込んだのに再発させられたことが、ちょっと評価下げというか、今後のオチへの不安感を覚えます。
まあ似た経験にキノの旅の1・2話があったのでそっちは杞憂になりましたけどね。

差し出さないきりりん氏

妥協した父親とあやせ氏。
1巻は準備期間ということで良しとしました。
でも2巻目は、オタクのきりりん氏と親友のきりりん氏どっちを取るかというときに、どっちも私と切り捨てられず。
折れてくれたあやせ氏に対して、きりりん氏は失うものが特になく、ちょっと、もうちょっとあやせ氏のために何かを投げ出せてたらなって思いました。
有能で欲もあるというのがきりりん氏なので、すべていただくのが一つの正解でもあると思うんですけど、それはまあ二人の説得に納得できない贔屓目ですかね。

 幼馴染パートはちょっとマシだった

苦手なのに尺とられた行き違いパート。
でも今回はロックの登場、あほらしいやり取りでちょっと楽しめた。

あと、悪名名高い彼氏がもしできたらどうするか発言ですね。
まあ、2巻で出るなら、まだ、セーフな領域じゃないんですかね?
誰にも恋愛感情なしの状態なんですし。
京介氏は変わらないことはできないことを自覚しているし期間の引き伸ばしに注力しているわけで、そのポーズの一貫としてならなきにしもあらず。
でも、それでも、ちょっと引くよね。

可愛さはどーしたオラ

きりりん氏かわいいございました。
自分は悪態突いても他人に悪口言われると黙っちゃうところとか。いいよね。
嫌々相談のったり、さりげない水着ページへの誘導とか、話下手プッシュとか。

あやせ氏と京介氏の初対面もよかったんですよ。

黒猫のあざとさもバナージ氏の夏コミルートもよかったんですよ。

だから、めっちゃブーたれてますが、続きを読んじゃうんだよなあ。