セブンスドラゴン2020 ストーリークリア
初代世界樹から順番にクリアしようと思ってたのに世界樹が難し過ぎて挫折。
そろそろ20年が近いということで機種も変えて初ナナドラ。
難易度は初心者にも難し過ぎず、戦闘を楽しめる良作でした。
豊富なセーブ&回復ポイントと、歩き狩りのレベルアップ時全回復がなかなか快適。
そこにドラゴン戦の手ごたえがあって、本来ならば楽しめるんじゃないかな。
自分は初ダンジョン以外はドラゴンに初見以外はあまり苦戦しなかったので、ちょっと単調でしたけれど、
「快適に強敵を狩れるパターンを行っている」を楽しめたのでままOKかな。
EXや奥義はクエストこなしていたら不要ぐらいな難易度。
ちょっと温泉稼ぎが楽しくて最後の帝竜でレベル50、ラストで60ちょいでクリア。
構成
最初は
アタッカー:デストロイヤー
バフ:ハッカー
ヒーラー:サイキック
で組んでました。
でも、スキル開放から迎撃+ボディの組み合わせに気づいちゃって…
タンク:デストロイヤー
バフ+回復:ハッカー
アタッカー:サイキック
でずーっと進みました。
図らずもリアクト一切取らず、敵によって攻め方を(ほぼ)変えることがない一番単調な構成になってしまった…
弱点は手数が無いのでメタルスライム系が逃げ運しだいな点と、
唯一ロア=ア=ルアだけは迎撃できないので苦戦しました。(装備整えて再戦しない主義なので盲目迎撃リアクトが…)
雑魚・マップ・クエスト合わせて四ツ谷嫌い…
デストロイヤー
黒髪ロングのたしかほーちゃん
迎撃スタンスが強い。
攻撃を集中させれるので後衛職の二人にダメージが行かず、ダメ管が非常に楽。
後述のキュア単体縛りのため一人に集中するのも助かる。
そこにボディをつければ、対ドラゴンで4回攻撃。状態異常で6回相当とディーラーとしても優秀。
難点は常時迎撃のためデストロイ深度が無駄だったりリアクト取れなかったり。
ただただ単調。也系出るとちょっと選択の楽しみが出るのですが…
開幕攻撃は高威力で雑魚狩りに重宝。
レベル差で発動率アップとかあれば…ぬる過ぎるね。
ハッカー
バンダナのたしかミキシン
問題児。
雑魚戦でやること無い+ドラゴン戦でやることたくさんなのにやること無い風に感じる。
だからハッカーだけ別職に変えたりしたんですか、結局戻しました。
作業はバフ+EXアイテムの全体回復係。全体キュア縛りをカバーしてました。
雑魚戦が暇なのでちょっとハッキングに振ったり寄り道し過ぎたせいで、結局DEFUPは半分も振らない結果に…
もっと割り切って対ボス用に振り切ればよかったです。
ただ、各ボスは道中で何を振れば分かりやすいのでそこまで振り方に困ることはないし、そしてそれがかなり有用なので助かる。
ハッキングの仕様だけもうちょっと改善してくれたらよかったんですけどね。
でもでも、対ドラゴン戦で先行ハッキング決まると同士討ちで2ターンもらえるのはすごく楽しい。そんなの要らないパターン組んでいるんですけどね。
同職縛りなかったらデストロイヤーかサイキック二人目入れてましたねー。
サイキック
白ヒゲのたしか小野D
ヒーラーのつもりがメインアタッカー化け。
初期ダンジョンではMP消費がキツめだったので、全体的にMP消費アップするレベル上げをしない縛りしていました。
プラスサイキックのオートもMP回復に。
クリアし終わってみると、中盤からはレベルアップ回復で用足りるのと、パーティスキル+回復アイテムの充実で、もっとガンガン上げて、オートも攻撃でよかったなと思いました。
それでもボディ系は消費MP上がらないのでMAXいけますし、低レベルスキルも弱点つけば十分メインアタッカーでした。
上位スキルがデフォで全体攻撃可なのも助かるところ。
デストロイヤーがタゲを取るのでボディで火力を上げ、全体攻撃はデコイで回避と、アクセサリを全部火力に回せたのもGOOD。
弱点がない敵はマイクロバーストで出血まで狙えるとやることに困らない良キャラ。
ただし他キャラで書いてますが、キュアがレベル3どまりなので建て直しにちょっと苦労した。
アイテムで代用すると足の遅さが目立つ…
5人パーティーは多過ぎるけど、3人パーティーはできることが少ないなあ。
という4人パーティー脳を再確認。
待機メンバーにも経験値が入ればまだいろいろ試せるんですが、それをするぐらいなら固定で稼いで進んだほうがいい。という気持ちが後半ほど強くなる。
逆に言うと職バランスが良くて変える必要が無い良調整なんでしょうが、ちょっと惜しいですね。
まあ経験値うんぬんはこういうゲームの定めなんでしょうが。
ビシュアル
SDキャラの戦闘はなかなかよかった。
ただ可愛いSDでずっと進むので、シナリオの関係上ギャップがあった。
倒れているSDで死んでるとか凄惨な光景と書かれても…ね。
戦闘エフェクトもよかっただけに、イベントシーンが惜しかったです。
シナリオ
正直ラストの敵たちが何をしたいのか全然わからなかったので終盤は流しました。
興味もまったく沸かなかったし…
単純に帝竜倒すぞやったー!のほうがよかったかな?
前述のとおり重いシナリオとビジュアルがややミスマッチなのと、
回収要素の救出者が良くも悪くもゲーム的言動でメインシナリオとの乖離が目立つ。
あと、主人公たち13班がS級の運命に選ばれた的扱いなんですが、キャラクリ自由なのでそれはちょっとなあ。と。
不満点
残ドラゴン数
ゲームカタログでも書かれていますが、クエストのドラゴンを未討伐数にカウントされたりして無駄にさまよった。
結局クリア時討伐数99匹で投げちゃいました。
攻略道中で出来るだけ討伐してたんですが、工場エリアの最後の一匹を探す努力をクリア後にする気力はなかったよ…
マップ構造
拠点が都庁なんですが、階層ジャンプするとエレベーター前に飛び、メイン施設が」字に移動しないと入れないという移動の手間。
そして「字部分が大体死んでいる。
テストプレイした人は移動時間に何を考えていたのか…
プラスして、自室が貧弱。
パーティースキルがほぼ自室のベットでの回復頼りなんですが、几帳面な人(自分)は
- ダンジョン脱出
- 都庁選択
- ショートカット移動で自室へ(入れる)
- ベッドで休む
- (セーブしたいけど自室では出来ない)
- (自室には飛べるのに自室からは飛べないので)自室から出る
- 出た階層のセーブポイントは徒歩で遠いので、ショートカット移動でセーブポイントが近い階層
- セーブ
- ショートカット移動で都庁脱出
という作業が発生します。
イベント対策だと思うんですけど、なぜ自室セーブと自室からのジャンプができないのか!
本当、都庁移動と合わさってこのムーブはかなりうんざりしました。
総評
不満点もあるが、システムはかなり快適・親切よりの戦闘が楽しい良作。
ゲーム・レベルデザインの良好さも挙げておきたい。
続編はさらに快適らしいが、今作のシナリオを見るに続けられるとうれしくないのでどうしようか。
とにかく帝竜戦が楽しいので、出来れば別パーティーでもう一周回っても面白いかもしれません。
逆に2週目アシストがないなど、細かい点が行き届いていなくて残念ながら2週目は無い4つ星で。
桜坂洋 All You Need Is Kill 感想
再読。
初読は桜庭一樹と間違えて、でも内心違うだろうと思いつつ、安倍吉俊の表紙に誘蛾されて読みました。
映画化すると聞いたときはまさか!でしたねー。
その映画も地上波で見たうえでの再読です。
大体感想は初読と同じでした。
ザ・ライトノベル
読み返してすぐ思い出したのが、すっごい日本の、ライトな小説だなあという感想。
ミリタリーでSFな雰囲気なのに、キャラ造詣がすごく日本。
特に女性キャラの容姿描写から言動・行動が。
特に特にシャスタはテンプレ過ぎますよね。(フィギュアの造詣のくだりはメタというかお前らが言うのか!て気分でした)
それは魅力や可愛さに繋がっているものの、ハードなものを期待していると拍子抜けを受けるぐらい。
再読ではそれゆえになんでこれがハリウッドで受けるの…?
と疑問になるが、そういえばその辺は跡形もなかった。
でも原作としてチョイスされたときにどう評価されたか気になる。
ループものということで攻略ルートを示唆するギャルゲー的意味でもわざといぐらい可愛くしてるのかなあ。
でも時間も紙幅も無いしね。踏み込まないんですけど。
「そういえばスーパーダッシュ文庫だった」
ということを思い出せ、キャラの馴染み深さのおかげでサクサク読めるんだと思う。
フェレウやヨナバルも含めてね。
想定外のループもの
ループものといえば、主人公の行動によって未来が決定して、繰り返しの中で行動と結果を観察し、最適行動を見つけ出すパズル的ものを想像します。
映画版が大体それですね。
でも小説は(理由があるが)そうではなくて、毎回戦場の様相が変わる。
主人公は良い行動を探すのではなく、出撃回数を増やすことで「経験を積む」ことを目的としています。
いわばシレンとかのローグライク系ですね。
ギタイ側も行動を最適化していくのでこの方向性はあっているんですが、
そうと知らない低ループからキリヤが(基地は別として)終始パズル的解を取ろうとしないのは自分と違って意外でした。
「ループしているから≒勝てるまで戦うから、強い」
ではなくて
「経験豊富な古参兵だから強い」
が徹底している。
ループしているから敵の行動が分かるのではなく、何度と見てきた単純な敵の行動だから分かるしかわせる。
ループ回数で見ると少なく思えるが、150~200回戦闘したと言われるとキラーマシーンになるのもうべなるかな。
今回も騙されたリタさん
ループのルールについてはSF班ではないので疑問もありますが置いときます。
リタは今回ループしてないということでいいんですよね?
でも最後、梅干の種を吐き出すところで、リタも別軸でループしてて、してないフリしてラストまで導いてるんじゃないかなー
という疑惑を、確か初読も今回も洞察してました。
だって最後のループの新密度の上がり具合や行動、(泣く以外(これも演技と深読み))落ち着きっぷりが怪し過ぎなんですよね。
あんなに同士を求めていたのに事情を説明されてあの選択肢を、少なくとも表面上に躊躇を微塵も見せずに短時間でやりきるのが…
悲しいぐらい覚悟決まってる。
だから、たぶん普段ならもっとキリヤのループ部分読ませて!ってなりそうだけど、リタ編も大分好きです。
映画版ではトムが逆にあるシチュエーションを経験していないフリをしていたので、原作の反転かな?と疑惑を勝手に深くするトラップになりました。
ラストは…
好きなんです。しっかりもろもろ繋ぎきってのベストなエンドだったと思います。
しかし…
あだ名のせいで名前の逆算臭が際立って、そこがちょっと鼻について残念ポイント。
あそこで一気にフィクションだって気持ちにスーっと引かされるんですよね。
まったく無関係なあだ名だったら本当、終わりは文句なしでした。
あと残念なの!
ギタイのビジュアルが分からない…
溺死したカエルと連呼されるが棘皮生物寄りでもあって、イメージが付かないんですよね…
安部氏の画風なら合いそうなのでイラストがあればよかったんですけど…
小畑版では書かれているんでしょうか?
ここが毎回残念!
まとめ
ガンパレが着想といわれると納得。
ただしループものとして入ると期待と外れるかも。
全体としてはミリタリー臭とギタイの設定の面白をとがっていくキリヤ目線で、
ラノベとして非常に読みやすくまとまっている。
しかもただ軽いわけではなく、全体を通して孤独な寂しさが漂っているので、読了感もじんわりとした、染み入る良さがあります。
評価は3.5の4かなあ。
熱心には言いませんが「良い小説」と言いたい。
大好きとは言わないけれど、また数年したらふと読み返したくなる気がする本です。
白鳥士郎 りゅうおうのおしごと! 03 感想
生産性のない話が嫌いです。
不毛な話が嫌いです。
曰く、天才だとか努力だとか努力の天才だとか。
曰く、振り飛車だとか居飛車だとか。
曰く、ロリコンだとかロリコンじゃないだとか。
曰く、きのこだとかたけのこだとか。
つまりはこの巻はそういうお話なわけで。
いや、もちろん書き方で良くなることは承知ですし、
メインは才能が無い将棋好きの身の振り方という大事な話です。
一人は才能は無いけど将棋好きなのに親に止められた子。
一人は才能は無いし将棋もそんなにだけど親のためにやってた子。
うーん、大事だ!
ちゃんと書けば面白くなりそう!
ただ、振り返ると…
両者とも将棋の勝敗で決めるという王道展開なのですが、
結果から言えば二人とも、その将棋に勝っても負けても将棋を続けていた(続けることができた)だろうというわけでして。
挑むまでの覚悟は大事だけど、読後感がよろしくない。
あと竜王か。
銀子さんは桂香さんの将棋というか才能に一門として認識しながら憚ってた感じがありました。
竜王そんなのあったっけ?
1・2巻で才能モンスターの虜になるのはしかたない。
見落としてるかもしれないけど、じゃあ才能的にも年齢的にも危うげな桂香さんに対する気持ちの整理とかスタンスとかが感じなくて。何年一緒に過ごしていたんだと。
飛鳥ちゃん(とマエストロ)との関係を通しても見えてこなくて。
将棋が強い人しか興味が無いってキャラが居てもいいんですけど、
竜王、一門の絆とかちょいちょい言ってるんです。
なのに年下の姉弟子にも年上の妹弟子にも天衣にも、結構雑な扱いしてるように見えるんですよね。
それは紙幅の関係もありそうで、今回は二人の話に振り飛車や山刀伐~名人ラインのマイルストーン、研究の話とか盛りだくさんなのも一因かも。
作品として、巻単位で弟子(一門)の話に集中するか、竜王自身の順位戦・タイトル戦の話に集中するかしてくれないと、ちょっととっちらかった印象になっちゃうなあというのが今巻の感想でした。
以上、天衣の入門祝いが軽く流され桂香さんに奪われた私怨でした。
評価は下がって2。
メリハリを付けて、ラストの将棋の内容をもっと具体的に納得できるように描写してくれたら上がるかなあ。
キャラとノリだけで進まれるとそこが良くてもプロ将棋の部分で評価下がりそう。
サム・ライミ版 スパイダーマン2
スパイダーマン(の映画)は大好きなんだけど、
スパイダーマン2はとにかく女性の叫びの顔アップが多いのと、
博士が薄着すぎることが気になって仕方ない作品。
あと銀行強盗後のビルで戦った後、金の袋もって去るけど、戦ってるとき持ってなかった気がして毎回気になる。
初回実験時の女性のピアスが引っ張られないかも毎回ドキドキしちゃう。
そんぐらい。
別に嫌いじゃないよ。
電車のシーン好きだし。
しかしライミ版は「ここが好き」って部分があんまり無いけど地味~に好きなんだよね。
あんなに暗いし軽口も少ないのにさ。
だから3のチャラいシーンが反動ですごい好きなんだけど。
まあアメイジングとどちらがってことではなくどっちも好き。
アベンジャーズとホームカミングは見てない。
神坂一 スレイヤーズ 07 魔竜王の挑戦 感想
魔竜王の挑戦!
目指すは竜の住処!
そしてぇ長編おなじみの巻またぎ!
やっぱりファンタジーといったらドラゴンですよね!
…ですよね…
…のはずが…
魔族すごい回でした。
いやずっとそうなんですが。
上位ドラゴンの群れでも魔族一人に勝てないというパワーバランスが判明。
いちおうその一人っていうのは注力されて作られたゼロスだからという理由ではありましたが。
差し引いても一対一では勝負にもならないほど魔族優位は変わりそうにないです。
…魔族強すぎません?
魔族一体でも倒した時点でドラまたなんて称号凌駕しちゃいますね。
そしてリナたちパーティがそれぞれまともな魔族に対してタイマン以上で勝てちゃってるので…。
今回はあまり活躍ありませんでしたが、ドラゴンの雄姿はあるのでしょうか。それ以上にエルフは!?
ということで踊るリナとかいがいしいゼロスくんが愛らしい。
おおっぴらに助け動くようになったゼロスが強い。強い。
今までのボスクラスの魔族をぽんぽん瞬殺していく。
他方で背景が語られてきてミステリアスな面がなくなってきたかなーという終盤でまだまだ信用できない振る舞い。
リナもゼロスにばれながらなんとか打開策を探しつつーと、もはや常時死活問題状態。
そしてそれを全部ひっくり返す魔竜王の強さ!
正直もう無理ですよね…
普通の魔族でひいひい言ってるリナたちと、普通の魔族をあっさり倒すゼロスと、ゼロスをあっさり倒す魔竜王ガーヴ。
胎界主では茶飯事っぽいけどスレイヤーズ世界ではあっさり死んじゃう気配ぷんぷんですね。
シャブラニグドゥの一部といい、やっぱり魔王以上は別格。
切り抜け方が気になる引きでEND。
光の剣withドラグ・スレイブもラグナ・ブレードもかっこいいんだけどなー。辛勝しかないですね。
そういえば光の剣withドラグ・スレイブがガウリイ君が持ちながら発動可能になりました!
これでリナに光の剣を渡して棒立ちなんてことにならないぞ!
スィーフィード・ナイトもリナの姉らしく、本編に絡んでくる気配なさげ。
ケツ持ちと言いますか、味方居ないですね。
ちょおーっと長編が重過ぎるので、「すぺしゃる」読むか悩み中。
ナーガさん短編にしかでなさそうですし。
ただ30巻は果てが無いので、長編で一回ぐらい息抜き回が欲しいですね。
フルメタの経験からそれはなさそうだけど。
なお今回のベストシーンは
ゼルガディスさんが自らリナの仲間だと宣言したシーンでした。
今までまだちょっとギブアンドテイク感残っていたので、超ピンチシーンですがやったー!と喜んでしまいました。
白鳥士郎 りゅうおうのおしごと! 02 感想
心の角道開けていこうぜ
感想うーん!非実在幼女にどれぐらい萌えたらいいものか!
こんなキャラに萌えるのは私のスタンスではない!
だが!あいが!かわいい!かわいい!
相性がよくないのに圧倒的かわいさでねじ伏せてくるタイトルホルダーのような書き筋にまいりました。
そして夜叉神天衣。
このキャラ2巻目で出すかー。
あいだけでも数巻ひっぱれる(打ち切り危機だったそうですが)ポテンシャルがあるのにね。
正直クリティカルヒットです。
強制的にかわいいさせるあいに加えて好み直球の天衣を出してくるとか、
え?本当にいいの?と。
既刊の表紙に居ないのに一抹の不安がよぎりますが、天衣の出番が増えるとうれしい…。
他も銀子さん相変わらず可愛い負けヒロインムーブで魅せますし、男鹿さんもなかなかよかった。
あと晶さんか。
キャラ作りが非常に上手いと思う。
中年以上の男性陣もさらに投入され、会長含め書き味が結構好きで、女性キャラだけじゃない分配に好感アリ。
地味に奨励会の先生が好きです。
将棋シーンはやっぱり説得力があんまり無くてフーンって感じに進んでなぜかみんなおどろいたりしている。
せっかく挿絵があるのに、もうちょっといい盤面で使えばいいのにね。
今日の5の2や鬼六先生など懐かしいワードを見たりもよかった。
ただ、やっぱり、下ネタは、ね。付き合い続けるのが宿命なのですが、あーうーん。
あと天衣を勝ち取る部分も、成し遂げた感が無くて、結局過去の縁在りで手に入れたのは残念。
約束自体は会長の弟子だけどいただいた展開なら熱かったと思うけれども、竜王、天衣ちゃん直接指導ほとんどしてないし…描かれてないし…
19・8局?でしたよね。それも真剣待ち的な流れの。
これはあいのときもでしたけれど。将棋の実践面ではほぼ師匠らしい指導が描かれていないので。
だから会長の弟子ルートも悪くない流れでしたよね。
でもそれ故のどんでん返しな趣は確かにありました。
序盤のあい中盤の天衣終盤の銀子とバランスよく楽しめて、出るキャラほとんど気に入れた。
非常に楽しいひとときを過ごせて星5です。
天衣ははたして白になるのか黒でいくのか…
あとがきも好きな小説なので、今しばらく堅調に続いて欲しいシリーズになりました。