かのくらかの

かのくらかのが送るかのくらかの。と言われたい。娯楽感想日記。

ネタバレを含みます。

FF10 ストーリークリア HDリマスター

  • Steam版
  • トーリークリアまで
  • 寄り道多目
  • クリア時間約75時間
  • 上級者向けスフィア版
  • 試練の間は攻略参照

ナンバリングタイトルはFF5以来、2作目。
次は15になるのか…?

総評

よかったです。
ただし、Steam版独自の加速・チートがなければクリアできなかったでしょう。
ビジュアルもよく、ムービーは綺麗でPS2でこれを表現していたの?と驚くぐらい(HDリマスターの影響はわかりませんが)
戦闘バランスはボス戦が非常に楽しく、手ごたえがよい。
雑魚戦も無駄に稼がなければ楽しく感じられる間に通り抜けれると思います。チートなしでも後半は"さきがけとんずら"があるので吟味もそれなりに可能。
スフィア版は知識(類似品の経験)と覚悟があると寄り道が楽しい。失敗時の苦労は軌道修正のための稼ぎの増加なので、それを怖がると一本道げになる。
試練の間はなくていいです。RPGがしたい。
トーリーに関しては終始暗いですが、モチベを保つポイントを見つけられたので乗り切れました。シナリオ自体は気になるところもありますが、おおむね良くテーマを描けていたと思います。

発売当時の思い出

Vジャンプで見てました。
名前などが沖縄モチーフであることが印象的で、最初は明るい南国話でスタートすると思っていました。
イトーヨーカドーの店頭プレイでシンの背びれと戦っていた少年時代の思い出。
その後、大学時代に少し手を出したが、ミヘン街道あたりでダレて挫折。
その後、Steam版が半額セールだったので積むつもりで購入。

RPG履歴

ゲームはあまりせず、特にストーリーものは苦手。がっつりしたRPGをクリアしたのはクロノトリガーDS以来か?

ムービーゲーとしてのFF(イベントシーン)

うーん、正直慣れなかった。特に序盤は遊びたい!と思っているのにイベントイベントで操作できなくていらいら。
美麗ムービーはまだいいんですけど、通常のイベントシーンはセリフが飛ばせてもモーション待ちで時短できなくてストレスがたまる。
3Dの過渡期と見て以後こなれていくのか、この感じがデフォルトなのか現代のゲームをしないのでわかりませんが、00年代らしさといえばいいのか。疲れてくると飛ばしたくなるので、気力チャージしつつプレイする必要がありました。

トーリー

暗い!OPから暗い!最初の遺跡から暗い!ビサイドの4人が暗い!
真実を知らないティーダがのほほんと明るく振舞いますが、モノローグ形式という形で即座に自身で釘を刺す!!
そして物事の解決方法がベベルなりザナルカンドなりシンなりほぼカチコミのみという、キーアイテムなどがほとんどないことが気になりました。

召喚士たちの覚悟の話はよくて、道中の同士や父ブラスカ、ザナルカンドの思念とかよかったですね。

あと、シンはもうちょっと自主的に暴れてもよかったのでは?こっちから手を出す以外では背びれ戦のときぐらいですかね。 一応文明が発展すると来やすくなるそうですが、
プレイヤーにとってナギ節がスピラ住民より大切に見えないというか、災害頻度低くない?的な。 ただしこれは最終盤で、守り手たるガードの意識がシンになった以後も残っているということで、完全にシンになるまでは復帰直後でもややおとなしいのかなと思いました。
しかしシン現れてからとナギ節の回数見るに、なあ。
二度と復活しないかもしれないという希望がある点含めユウナレスカとかが言う希望なんでしょうけど。

死人

後半開始ぐらいから死人という存在が出てきますが、これがうーん、邪魔かなあ。
死の螺旋にとらわれたスピラ。死んだ人はそのままでは魔物になる。残った人は異界で過去を惜しむ。そんな中で死人が強い思念があったからといって闊歩しているのはなぁ…違和感が狙いかもしれないけど、やたらと主人公の周囲に死人が多いし。
実は周り全員天才でしたってジャンプ展開じゃないので、もうちょっと丁寧に扱うか、シーモアの狙いが全人類死人化とかでもなあ。
最悪、主人公パーティーの誰かが死んでもすぐ死人化するんじゃない?みたいなNARUTOの穢土転生祭り的不安が付きまとってました。

人物

リュック

癒し。彼女が居ないと続けられないくらい話が重い。
なんとか明るく前向きにティーダとともに振舞っていたから暗い話でも続けられました。
イチオシ。
FF10のやる気エンジンはリュックとジェクトの陽気とアーロンとルールーのシブさで持っていました。

ルールー

好感度一位はルールーでした。あとから調べたらなるほどルールーが一番になるように仕向けられてる感が理解できましたが、でもグアドサラムだかでルールー狙ったりしてました。
いいよね。

アーロン

しぶい!あのビジュアルに太刀はずるい!当時からこいつはスタメンとルールーはスタメンだなと思っていました。
プレイした結果の驚きは、10年前の髪型と性格がもっさい(笑)

キマリ

キマリは通さない はネタになるほど変でもなく良いシーンでしたね。
道中も正統派ツンデレで、溜めてた分後半のセリフがよくなるスルメキャラ。

スフィア版成長(戦闘)

上級者向けでした。

共通

とりあえずアーロン以外竜剣取得から。MP管理が面倒だったので、序盤が楽に。雷平原以降はサボテンダー?狩りでMP回復狙って道中は不要でしたが。

ティーダ

ヘイストとんずらはげます不幸あたりをとってリュックルートへ。
フレア取得からアーロンルートへジャンプして逆走。この逆送はリュックとワッカと一緒に。
リュックのための攻撃スフィアとさきがけでメインぶんどりアタッカーへ。
補助もヘイスト・アルベド回復薬で便利。便利すぎる。
OD技のための稼ぎが影響しました。

ユウナ

初期黒魔法4つとって白魔法ルートへ。ちょっと寄り道でつかう・盗むも取得。
黒魔法があると序盤はエレメンタル2体などが楽でした。あとはぐれオチュー。
やっぱりどうしても育成不足で、なかなかHP2000行かず。
後半はちょっとだけ黒魔法寄り道でラ系スキップのガ系をルールーより先に習得。一瞬だけメイン火力に。

ワッカ

ワッカルートを独走。何も考えずとも状態異常係とメインアタッカーに育つ不思議。ODはオーラカが楽でした。
ペナルティ3からつまってアーロンルート逆送。
工夫してないのに強いのがちょっと釈然としない。
石化武器に睡眠つけて技で暗闇と、適当にしても何か異常がつくような運用に。回避カウンターが手に入るので、ボス戦はそれで。

キマリ

器用貧乏にしまいと思ったのに器用貧乏に陥る不覚。難しいね。
アーロンルートからフルブレイク方向へ。とったら初期位置あたりのパラ上昇あさり。
攻撃力では結局アーロンに及ばずイマイチ。
ただ、アーマー・メンタルブレイクできるのは結果的にキマリのフルブレイクのみになったので、強敵の初手にはお願いしてました。
戦闘での一番の活躍って、オリジナルスフィアでシンの背びれに竜剣かませることなんじゃ?って当時の思いからあまり変わらない結果に。

アーロン

アーロンルートにヘイスガ寄り道の一本気。
ただ、アーマー・メンタルブレイクとらないルートにしたのは失敗だった…。
クイックトリック取得後にリュックティーダと位置交換。3人にクイトリとらせつつ、自分はものまねひろって、リュックのすばやさ拾いへ。
貫通は正義。高火力ほかくは正義。村雨クイトリヘイスガは正義と大正義アタッカー。
5回重ね系の補助がなかったのがやや手持ち無沙汰。

ルールー

ザ・寄り道女王。
ケアル・ライブラ・レイズなどとりながらルールールートへ。パラメーター寄り道しながらなので、ガ系取得がユウナレスカ以後という有様。
先にティーダから黒魔法スフィアでフレア取得(習得スフィアはこれだけだった)。
特筆すべきは戦闘面。高魔力の4属性アタッカーは貴重。
さらにかなり初期で手に入れた即死付き武器で道中の大型をブラインドアタックの通常攻撃でバッタバッタとなぎ倒していくまさかの物理即死アタッカーに。逃げないとつらいオチューやデュアルホーン、鉄巨人などをさくっと終わらせていく。
ナギ平原で石化がそろいだすまでまず一線級。
回復・攻撃・即死の三本柱でほぼレギュラーでした。

リュック

うーん、ティーダとルート共有した結果、やや影が薄く。
速さが同じでも攻撃力で負け、雷避けの攻撃力スフィアの恩恵もティーダとともに受ける形で差が広まらず。
便利なティーダがスタメンのせいでリュックルートを先行される形に。
しかし盗む・つかうは便利なので、準レギュラー。
睡眠改と毒改でぶんどりながら異常付加アタッカーに。
アーロンルートに行ってからは、強化しやすいゴッドハンドのAP2倍でルートリードできたが(それでもティーダはフレア寄り道している)、まあ終盤だしね。

音楽

浜渦!浜渦!浜渦!浜渦!
はい。
アレンジ版は使わずオリジナル版で。
ちょこちょこ印象深い音楽はありました。
が、祈りの歌が嫌いでつらかった…。
素敵だねも。ゆったりしすぎで好きじゃないんで、浜渦さん居ないとつりあいが取れてなかったなーと。

OP曲は苦手。暗くて。
対してザナルカンドにてはよかった。シナリオ・演出補正も多分に入ってますが。
ただ、

っとぱっと思いつくもの結局浜渦氏なので、そういうことです。
あとはシーモアバトル?
と仲野さんの印象が薄くなってしまった。既知2名に未知1名の構成では致し方ないか。

ナギ平原

狙ってると思いますが、開放感すごいですね。
2日ぐらい浸ってました。

チート

倍速(4倍速)・エンカウントなしor増加・通常攻撃のみのオートバトル
最高!
これがないとプレイしてない!
特にナギ平原なんて歩いてられるか!
捕獲にも便利!

存在知らずに購入したんですが、あってよかった。
あ、強化やアイテム・ギルチートは自重しました。
また、イベントスキップの方法を理解したのがラストムービーという始末…

ブリッツボール

ティーダゲー。オーラカメンバーでもクリアできる。
ティーダが2人集めてジェクトシュート。
タックル回避Sついたら3人集めて突破ジェクトシュート(付け直しが面倒なので1人確定回避に使う)
中盤まではそんな感じで、周り20レベルぐらいの時期に40レベル行って、格差によりさらに決まる。
逆にもう一方のFWは育たない…
こういうと大味ですが、結構のめりこみました。
数日はストーリー進めるつもりがブリッツで終わったかな…疲れますしね。

締め

力作・大作感が伝わる作品でした。
メインストーリーだけでおなかいっぱいになりましたが、さらにやりこみもあるのでやるなり動画見るなりで充実感がありますね。
10-2や、2.5など、現在は暗い話もありますが…それでも楽しめる作品なので、星4です。